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朝社 [社景]




今年の夏は仕事に追われ、
仕事以外には何も考える事が出来す、
また、何をすこともなく、
慌ただしく通り過ぎていきました。

夏の前半は猛暑が続き、
異常とも言える猛暑が一夏続いたらどうなるかと心配しましたが、
盆前にその暑さも和らぎ安堵しましたが、
多忙な仕事は八月いっぱい、
二ヶ月ほど続きました。

そのような忙しい仕事も落ち着いた九月、
中旬になってようやく自由な時間を持つ事が出来るようになりました。
三ヶ月振りとなる連休の朝、
近所の神社へ、
久し振りにカメラを携え写真を撮りに出掛けました。
出掛けた先は自宅から距離にして四キロほどの春日山へ行きました。

いつもなら、春日山神社へと続く坂道を、
アクセルを踏んで駆け上って行くのですが、
この日は少し考えがり、
その坂道を歩いて登る事にしました。

春日山城跡のある山の麓には、
延命水が湧き出ていて、
その水を汲む場所があります。
そこには駐車場もあるので、
そこに車を停めて歩き出しました。

延命水を汲みに来ている人を、
春日山を訪れる度によく目にしていましたが、
自分ではその水を飲んだり汲んだりしたことがありません。
その水を汲むすぐ脇には、
その湧き水が溜まっているのでしょうか、
池と呼ぶほどではありませんが、
水が堰き止められ溜まっている場所がありました。

その水面を覗き込んでいると、
雨粒が落ちて来ました。
先ほどから少し気に掛かっていた僅かな雨雲が、
いつの間にか頭上にありました。
水面に映り込む明るい空と木々の影との対比、
そこに雨粒の波紋。
草の緑色がそこ縁取る様を、
この撮影の最初の一枚として写しました。

実は、駐車場に車を止めたときに、
この池の先に、
朱色の鳥居が見え、
その場所が気に掛かっていました。
ただ、少し荒れていて、
人が立ち入るのを拒んでいるように感じられ、
また、入り口にはロープが張ってあったので躊躇したのですが、
朝日が差し込み光の具合が良かったので、
張られたロープの端の脇からその場所へ入り込みました。




A春日山02.JPG
〔01〕


延命水が湧き出る山の麓。
その水の溜まる小さな池に朝陽が映ります。












A春日山01.JPG
〔02〕


空の明るさとは裏腹に、
その水面に雨粒が落ちてきました。













A春日山05.JPG
〔03〕


人が立ち入るのを拒むような暗く少し荒れた場所に立ち、
この先へ行くかどうか躊躇する。












A春日山06.JPG
〔04〕


朝陽が差し込み、
陰影濃いその場所に心惹かれ足を踏み入れます。












A春日山07.JPG
〔05〕


紙垂から空気が滞留し、
その空気の湿り気を感じます。












A春日山09.JPG
〔06〕


鳥居、注連縄、紙垂。
光と影。












A春日山12.JPG
〔07〕


紙垂が浮き立つ光景は、
神社において目を惹きます。












A春日山10.JPG
〔08〕


「白山社」、
光を受けて鳥居の額も浮かび上がります。












A春日山11.JPG
〔09〕


鳥居の割れ目に光が差し込みます。











A春日山08.JPG
〔10〕


石に苔結す、
その長い時間。












A春日山14.JPG
〔11〕


鳥居から差す朝陽の神々しさ。
清々しさ。












A春日山15.JPG
〔12〕


足元の草葉にも雨粒が落ちていました。












A春日山16.JPG
〔13〕


地を這う鳥居の影。
光軸と鳥居の配置。











A春日山17.JPG
〔14〕


我が影を地に落として。












A春日山21.JPG
〔15〕


反りの美。
こうした意匠を生み出した昔の人達の、
感性、感覚を感じ取ります。












A春日山20.JPG
〔16〕


鳥居に注連縄。
石という物の硬さと、
注連縄を結ぶ心の堅さを感じます。












A春日山18.JPG
〔17〕


なんと言うこともない景色も光があれば、
鳥居の様々な姿を写し撮ることができます。












A春日山19.JPG
〔18〕


苔の列に光が当たり浮き立ちます。












A春日山22.JPG
〔19〕


数は少ないものの、
鳥居の重なりに魅せられます。












A春日山23.JPG
〔20〕


朱塗りの鳥居が浮かび上がります。
背景に石の鳥居も浮かび上がります。












A春日山30.JPG
〔21〕


遠巻きに見る石の鳥居。
重々しく、
威厳のある姿に見えました。












A春日山24.JPG
〔22〕


神域を離れ再び湧き水の池に、
再び雨粒が落ちてきました。












A春日山25.JPG
〔23〕


雨が気になりますが、
池の水面の気になります。












A春日山26.JPG
〔24〕


水面の映り込みと草の影。
そこに差し込む光の粒。












A春日山27.JPG
〔25〕


草の影だけではなく、
周囲の木々の影も取り込みました。












A春日山29.JPG
〔26〕


映り込みの具合を少しずつ変えて、
たくさんの写真を撮りました。



九月十四日 (土) 撮影



此所は、
鳥居がいくつか建っていましたが、
行き着いた先には小さな祠があるだけで、
境内を仕切る塀などもなく、
木立と藪の中に埋もれている場所でした。

春日山へはもう何度も訪れていて、
特に、ここ数年は春日山神社へと、
年に何度も通った撮影の行き帰りに、
この脇を通っていたのですが、
この場所の存在に気付きませんでした。
この場所が特に気に入った訳でもなく、
再び撮影の為に出掛けるどうか分かりませんが、
これからはここを通るときには、
気に掛けて光の具合を確認する場所にはなると思います。



    *



写真を撮る目的で出掛け、
写真を撮ることが、
本当に久し振りで、
約四ヶ月振りのことでした。
写真を撮る感覚をすっかり忘れてしまい、
カメラの操作など戸惑う場面もありました。
結果、この日は思い通りに写真を撮る事が出来ませんでしたが、
それでも気に入った写真を数枚撮ることが出来ました。
少々自分の写真に対する考えもありますが、
何はともあれ、
写真は続けて行きたいと思います。








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